おくりびと

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別れの朝の日の出。

なんだか昨夜は妙に寝苦しかった。

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午前中いろいろ準備をした後、通夜式に向け納棺式をするため斎場へ。

道中ウチの名前の看板が道沿いに立っているのは妙な気持ちである。

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そして開場前には母の名前が入った看板が。

1日一組だけっていう斎場なので今日はウチが貸し切り。

そして“おくりびと”こと納棺師さんたちによりきれいに身支度がされ、参列者も集まったので納棺の儀式が始まる。

素敵に化粧されて静かに眠っている母の手と足を皆で拭いてあげ、その後自分と妹で足袋を履かせてあげる。

そして皆で棺に移し、一緒に入れる記念の物と好んで着ていた服を着ているように着飾ってもらって納棺終了。

いつもはこの後に参加するので、こんな感じで儀式をするのかって興味深かった。

そしてなぜ納棺師の方が“おくりびと”と呼ばれるのがわかった。

とても丁寧な所作と対応に感謝。

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そしてセレクトした母の写真がスライドショーされる祭壇に移動。

花が好きだった母が喜びそうな沢山の花で飾られた祭壇は思っていた以上に素敵な出来栄え。

このデザインにして良かった。

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神職がなかなか到着せずちょっとヒヤヒヤしたが、ほぼ予定通り通夜祭開始。

今回は神主の家の長女であるてことでどうしても神式で送ってあげたかったので、母が愛してやまなかった亡き叔父に代わり息子で我々の従兄弟にお願いして神事を行ってもらった。

聞けばそれぞれが生前、『私が死んだらあなたが送ってね』と言っていたらしいので、母も本望だったろうし、叔父も喜んでいるだろう。

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故郷、御岳山で一二を争う声の持ち主だった叔父を彷彿させる従兄弟の祝詞奏上と警蹕(けいひつ)の声に、狙い通りと思わずニヤリ(笑)

シビれる声に聞き惚れながらお願いしてよかったと万感の思いだった。

そしてやはり神式の所作は素敵だしとても馴染む、この心地よさは身体の中にあるDNAのせいなんだろうなとつくづく思う。

そして御霊を移され無事通夜祭は終了、和やかな雰囲気の中でお清めの会食。

宿坊の娘だけあって人が集まるのが好きで、世話付きで、サービス精神旺盛で人に振る舞うのが大好きだった母も久しぶりに大勢と会食できてさぞ嬉しかったに違いない。

こちらもこれだけはきちんとやらないと怒られると思ってしっかり努めたし(笑)

しかし話には聞いてはいたが、喪主側が本当に大変ってのはよ〜〜〜く解った(^^;)

あと1日、頑張らないとね。