ギターの婿入り

中学生の頃、世はアイドルブームと並んでフォークソングブーム末期。
アリスや海援隊(陽水や拓郎はどうだった覚えてないけど)などの人気もあって、スポーツが出来ること同様にフォークギターが弾けることがひとつのステイタスであり、女子にモテる要素でもあった。(まあそれ以前にルックスだったろうけどw)
まあそんなん中で、音楽好きの男子としてはそこはやっぱり出来ることならギターが弾けたらと(下心を持ちつつw)ご多分に漏れず果敢に挑戦するわけで。
お年玉や母親の実家の宿坊でのバイト代で貯めたお金を握りしめ、市内のレコード屋にギターを買いに行った。

当時憧れだったアリスのチンペイちゃんと同じギターが欲しいと思いつつ、さすがにそこまでのお金が無かったので同じ“Morris TF W-50”ってギターを買った。
それでも当時5〜6万くらいしたかと思う。
裏が3ピースで、ネックのポジションマークも六角形の螺鈿が貼られたとても美しいギター。
チンペイちゃんのと同じく“TF Morris”の縦ロゴもカッコよかった。

で、意気揚々と買ってきたギター。アリスをコピーするかと思いきや当時どハマりしていたオフコースに憧れちゃったのが大失敗。
その頃のチンペイちゃんはミュージシャンとしてじゃなくラジオのDJとして崇拝していたしw。
「G・D・Am」
当時3コード覚えればOKって言われていたアリスと対象的に、オダちゃんやヤッさんは初心者には敷居の高い超マニアックで困難なコードを多用していたため、コード本と格闘するも、へたれ中学生はあえなく撃沈。
今みたいにYouTubeでなんでも丁寧に解りやすく教えてくれる時代じゃなかったからね。
そして「音楽は聴いて楽しもう」とギターをハードケースにしまい静かに蓋を閉めたのであった。

それ以来日の目を見ず、かといって手放せずに押し入れの片隅に仕舞われていたそのギターがこの度婿入り?嫁入り?養子縁組?・・・とにかく知り合いの幼稚園の保育士さんのところに譲ることになった。
今確認すると1972年8月製、ってことは今から48年前に作られたもの。
彼もまだ全然生まれる前に作られたこのギターの音色をさらに孫ほどのちびっ子たちが聴くってなんか凄い感動的。
その音色を聴いたちびっ子の中から興味を持ってまたギター弾く子が出てきたら素晴らしいよね。
それはそうと、今我々が中学生だった70年代80年代のギターは今ではなかなか使えないような素材で作れているらしく「ジャパンビンテージ」って言うらしい。
その割には安値で流通しているようだけど(^^;)
ビンテージかぁ・・・そりゃ持ってる人間もビンテージだもんねw

雨天決行

現場の方はというと、時折小雨が降るなか基礎のコンクリート打ち。
まあこのくらいの雨なら養生しつつ打つことはできるからね。
それにしてもこの基礎屋さんは少人数でよく働く。
まさか今日コン打ちできるとは思ってなかったから。
売ってしまえばあとは二、三日そのまま養生するだけだから雨が降っても大丈夫。
お疲れさまでした。